スペインは美食の国。地中海の恵みを活かした料理から、地方色豊かな郷土料理まで、旅先での食体験が旅の満足度を大きく左右します。
この記事では、スペイン旅行でぜひ味わいたい「料理名」にフォーカスして、現地で人気のグルメを厳選してご紹介。どれも一度は食べてみたい逸品ばかりです!
パエリア(Paella)

スペイン料理の代名詞とも言えるパエリアは、バレンシア地方発祥の米料理。魚介や鶏肉、野菜などをサフランで色付けした米と一緒に炊き上げることで、香り高く彩りも鮮やか。
鍋の底にできる「おこげ」が香ばしく、食欲をそそるポイント。海鮮パエリアやバレンシア風など、地域によって具材が異なるのも魅力。
レストランでは2人前からの注文が一般的なので、シェアして楽しむのが現地流です。
ガスパチョ(Gazpacho)

アンダルシア地方の暑い夏に欠かせない冷製スープ。トマト、キュウリ、ピーマン、玉ねぎなどの野菜をミキサーで滑らかにし、オリーブオイルとビネガーで味を整えます。
見た目はシンプルながら、野菜の旨みがぎゅっと詰まっていて、体に染み渡る美味しさ。パンを浸して食べるのが現地流で、軽食としても人気。
健康志向の旅行者にもぴったりな一品です。
ハモン・セラーノ(Jamón Serrano)

スペインを代表する生ハムで、イベリコ豚ではなく白豚を使ったもの。山のハムという意味を持ち、9ヶ月以上熟成させることで、濃厚な旨みとしっかりした塩味が特徴です。
薄くスライスされたハモンは、パンにのせたり、チーズと合わせたりして楽しむのが定番。バルでは必ずと言っていいほど提供されており、ワインとの相性も抜群。
お土産として真空パックで購入することも可能です。
トルティージャ(Tortilla Española)

スペイン風オムレツで、ジャガイモと卵を使った家庭料理の定番。ふわっとした卵の中に、ホクホクのジャガイモがぎっしり詰まっていて、食べ応えも十分。
玉ねぎ入りのバージョンも人気で、甘みが加わってよりまろやかな味わいになります。冷めても美味しく、バルではタパスとして提供されることが多いです。
朝食や軽食にもぴったりで、スペイン人の生活に根付いた一品です。
パタタス・ブラバス(Patatas Bravas)

一口サイズにカットしたジャガイモをカリッと揚げ、ピリ辛のブラバスソースをかけたタパス料理。ソースはトマトベースにパプリカやチリを加えたもので、店によって味が異なるのも楽しみのひとつ。
アリオリ(ニンニクマヨネーズ)を添えるスタイルもあり、辛さとコクのバランスが絶妙。ビールとの相性が良く、バルでの定番メニューとして親しまれています。
プルポ・ア・ラ・ガリェガ(Pulpo a la Gallega)

ガリシア地方の名物料理で、茹でたタコをスライスし、岩塩、パプリカ、オリーブオイルをかけていただくシンプルな一品。
フォークで切れるほど柔らかいタコと、スパイスの香りが絶妙にマッチします。木製の皿に盛られて提供されることが多く、見た目にも温かみがあります。
ワインやビールと一緒に楽しむのが現地流で、海の幸を堪能したい方におすすめです。
ピミエントス・デ・パドロン(Pimientos de Padrón)

ガリシア地方の小ぶりな青唐辛子をオリーブオイルで炒め、岩塩をふっただけのシンプルな料理。
基本的には辛くないのですが、時々激辛のものが混ざっているのが特徴で、ロシアンルーレット的な楽しみ方も。
ビールのおつまみにぴったりで、バルでは定番の一品。野菜の旨みと塩味がクセになる味わいです。
クレマ・カタラーナ(Crema Catalana)

カタルーニャ地方発祥のスイーツで、フランスのクレームブリュレに似ていますが、コーンスターチを使うことでより軽やかな食感に。
表面はキャラメリゼされていてパリッと香ばしく、中はとろりとしたクリーミーな味わい。オレンジピールやシナモンで香りづけされていることが多く、食後のデザートにぴったり。
お腹がいっぱいでも、つい頼んでしまう魅力があります。
ピンチョス(Pinchos)

バスク地方発祥の一口サイズのフィンガーフード。パンの上に生ハムやチーズ、魚介などをのせ、串で刺して提供されます。
見た目も華やかで、バルのカウンターにずらりと並ぶ様子は圧巻。好きなものを選んで少しずつ味わえるので、食べ歩きにも最適です。
ワインやビールと合わせて、気軽にスペインの味を楽しめます。
サルスエラ(Zarzuela)

地中海沿岸で親しまれている魚介の煮込み料理。
エビ、イカ、ムール貝、白身魚などをトマトベースのスープで煮込み、ナッツやピーマンを使ったロメスコソースで味を整えます。
魚介の旨みが凝縮された濃厚な味わいで、パンと一緒に食べると最後まで楽しめます。
高級レストランでも提供されることが多く、特別な日のディナーにおすすめです。
まとめ
スペインのグルメは、地域ごとの特色が色濃く反映されており、旅先での食体験をより豊かにしてくれます。
パエリアやガスパチョなどの定番料理から、ピンチョスやサルスエラのような地方色豊かな一品まで、どれも素材の味を活かしたシンプルながら奥深い味わいが魅力。
バルでの食べ歩きやレストランでの本格料理など、シーンに応じて楽しみ方もさまざま。
スペイン旅行を計画中の方は、ぜひこの記事を参考に、現地でしか味わえない本場の味を堪能してみてください!