フランスといえば、美食の国。パリのビストロから地方の郷土料理まで、魅力的な料理が揃っています。
この記事では、フランス旅行でぜひ味わいたい「料理名」にフォーカスして、10品を厳選してご紹介。
どれも現地で食べる価値ありの逸品ばかり。旅行前の予習にもぴったりです!
ブイヤベース(Bouillabaisse)

南仏マルセイユ発祥の魚介スープ。サフランやニンニクで風味をつけ、数種類の魚介類をじっくり煮込んで仕上げます。
スープは濃厚で香り高く、パンにルイユ(唐辛子入りマヨネーズ)を塗って浸して食べるのが定番。魚介の旨みが凝縮された一皿で、地中海の風を感じられる料理です。
世界三大スープの一つとも称されるほど、フランス料理の中でも特別な存在。
ラタトゥイユ(Ratatouille)

プロヴァンス地方の家庭料理で、ナス・ズッキーニ・トマト・玉ねぎなどの夏野菜をオリーブオイルとハーブで煮込んだ一品。
見た目は素朴ながら、野菜の甘みと香りが引き立ち、滋味深い味わいが魅力です。冷やして前菜に、温めてメインの付け合わせにと、使い勝手も抜群。
ベジタリアンにも人気で、フランスの家庭の味を感じられる料理です。
フォアグラ(Foie Gras)

世界三大珍味のひとつ。ガチョウやアヒルの肝臓を肥大させて作られ、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。
テリーヌやソテー、パイ包みなど調理法も多彩で、赤ワインとの相性も抜群。クリスマスや祝いの席では欠かせない高級食材で、フランスの美食文化を象徴する存在。
スーパーでも瓶詰めが手に入るので、お土産にもおすすめです。
エスカルゴ・ブルギニョン(Escargots à la Bourguignonne)

photo by Toutlevin
ブルゴーニュ地方の郷土料理で、食用カタツムリをニンニク・パセリ・バターで炒めたソースとともに殻に戻して焼き上げます。
見た目に驚く人も多いですが、味は絶品。バターの香りとエスカルゴの食感がクセになる一品です。
パリの老舗レストランでも定番メニューとして提供されており、フランスならではの体験ができます。
カスレ(Cassoulet)

南西部ラングドック地方の煮込み料理。白インゲン豆と豚肉、鴨のコンフィ、ソーセージなどを土鍋でじっくり煮込んだボリューム満点の一皿です。
豆に肉の旨みが染み込み、寒い季節にぴったりの温かい料理。地方によって具材が異なるのも面白く、食文化の奥深さを感じられます。
ワインとの相性も抜群で、食べ応えも十分。
ガレット(Galette)

ブルターニュ地方発祥のそば粉クレープ。卵・ハム・チーズを包んだ「ガレット・コンプレット」が定番で、外はカリッと中はもちもち。
シードル(りんごの発泡酒)と一緒に楽しむのがフランス流です。朝食にもランチにもぴったりで、パリのクレープリーでは多彩なバリエーションが楽しめます。
見た目以上に満足感のある料理です。
パテ・ド・カンパーニュ(Pâté de campagne)

田舎風パテと呼ばれる前菜で、豚肉のマリネにレバーや香味野菜を混ぜて型に入れて焼いたもの。
濃厚で旨味が強く、バゲットや赤ワインと相性抜群。フォアグラ入りの高級タイプもあり、ビストロでは定番の一品です。
日本のレバーが苦手な人でも食べやすい味わいで、フランス料理の奥深さを感じられます。
コック・オ・ヴァン(Coq au Vin)

photo by Food Network
鶏肉を赤ワインで煮込んだブルゴーニュ地方の郷土料理。
もともとは硬い雄鶏肉を柔らかくするために考案された料理で、現在では鶏もも肉などで作られることが多いです。
ワインの香りと肉の旨味が溶け合い、深みのある味わいに。
ジャガイモやパスタを添えて食べるのが定番で、家庭でも再現しやすいフレンチです。
オニオングラタンスープ(Soupe à l’oignon gratinée)

玉ねぎをじっくり炒めて甘みを引き出し、ブイヨンで煮込んだスープにバゲットとチーズをのせてオーブンで焼き上げた一品。
寒い季節にぴったりの温かい料理で、玉ねぎの香ばしさとチーズのコクが絶妙です。パリのビストロでは定番メニューで、朝食にも夜食にも人気。
フランスの家庭の味を感じられる一杯です。
ブフ・ブルギニョン(Boeuf Bourguignon)

photo by BBC
赤ワインで牛肉を煮込んだブルゴーニュ地方の代表的な煮込み料理。
じっくり煮込むことで肉がほろほろになり、ソースに深みが出ます。
マッシュポテトやパンと一緒に食べるのが定番で、フランス料理の中でも特に人気の高い一品。
家庭でも作りやすく、ワインとの相性も抜群です。
まとめ
フランス料理は、地方ごとの特色や歴史が色濃く反映された芸術的なグルメの宝庫。今回紹介した10品は、どれも現地で味わう価値のある料理ばかりです。
高級レストランだけでなく、街角のビストロやマルシェでも出会えるのがフランスの魅力。
旅行の楽しみを何倍にもしてくれる「食」の体験を、ぜひ現地で堪能してみてください。胃袋に余裕があれば、さらに奥深いフランス料理の世界が広がりますよ!